みらいわブログ 2018年3月号

ひな祭り

 皆様、こんにちは。
 早いもので今年も、もう3月に入りました。3月3日はひな祭りですね。

 ひな祭りと言えば、女の子の健やかな成長を祈る年中行事のひとつで、 雛人形と桃の花を飾って、雛あられ等を食べて華やかにお祝いをします。

「ひな祭りの由来」
 ひな祭りの始まりは、2つの行事が結びついているとされています。
 1つは、貴族階級の子女が、天皇の御所にイメージした御殿や飾り付けをして遊ぶことで、健康と厄徐を願った「雛あそび」。
 2つめは、和紙で作った人形に災いを託してを川や海へ流して災厄をはらう民俗行事の「流し雛」。
 「雛あそび」と「流し雛」の2つが宮中から庶民の間に広まる間に、結びつき発展して今の「ひな祭り」の形になったとされています。

 「流し雛」では、紙で作った人の形をした人形(ひとがた)というものを作り、川に流していました。この人形と雛あそびの人形が結びついて、現在の雛人形の原型ができました。

 そして、人形作りの技術が発展して、立派な人形が作れるようになると「流す」ものから「飾る」ものに変わって行きました。上流階級では、嫁入り道具として豪華な雛人形を持たせるようになり婚礼の様子を模したものが好まれるようになりました。

 自然と雛人形が豪華になっていく流れの中で、「内裏雛(だいりびな)」だけだったものが、二段、三段・・・七段と雛段を飾るようになっていきます。

 そして最初は、若い女性が中心の行事だったひな祭りに、赤ちゃんが加わるようになります。

 初節句として、女の子が生まれると雛人形を用意して、その女の子に災いがふりかかりませんように、美しく成長して幸せになれますように!という願いを込めてお祝いをする風習が広まっていきました。
 こうしてひな祭りは、祓いの儀式であったものが徐々に形を変え、女の子の成長と幸せを願うお祭りとなって、庶民の間へ定着していったのです。

◆ひな祭りに良く食べられる物の意味◆
・ひし餅
ひし形のお餅で、色が上から桃、白、緑の3色です。
こどもが健やかに育って欲しいという願いが込められています。
色の意味は、桃(生命)白(雪の純白)緑(木の芽)
・ひなあられ
色の意味は、桃(生命)白(雪の純白)緑(木の芽)。
ひし餅と同じ意味を持ちます。
ひなあられは、関東と関西では味や形が違います。
関東では、円柱形で甘い味。関西では丸い形でしょっぱい味。
・はまぐりのお吸い物
はまぐりの貝殻は、対になっている貝殻でなければぴったりと合いません。
このことから、良い夫婦を表しています。
・ちらし寿し
縁起の良い具材は祝いの席に相応しく、鮮やかな彩りからひな祭りの定番に
なったとされています。
具材の意味は、えび(長生き)れんこん(見通しがきく)豆(健康でまめに働ける)です。

 日本には沢山の行事がありますが、行事の由来を知ることはとても大切なことだと思います。是非、みなさまのお子様にもひな祭りの由来を説明し、楽しいひな祭りを過ごしてもらえればと思います。

安部 幸子  

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