みらいわブログ6月号
皆様、コロナ禍で大変な時ではありますが、三密に気を付けて頑張りましょう。
今回は、最近世間で注目を集めている妖怪の話をしようと思います。皆さんはアマビエをご存じでしょうか。長髪で嘴がある半魚人のような妖怪です。
世間では、コロナ禍を沈めてくれるのではなんて話で盛り上がっているようですが、この妖怪について少し調べてみたので、お時間のある方は読んでみてください。
少し話が飛びますが、古事記を読まれた方はご存じだと思いますが、山幸彦と海幸彦のお話からこのアマビエの話に続いていきます。
山幸彦は猟師を海幸彦は漁師をしていました。ある日山幸彦は海幸彦にお互いの道具を交換しないかと持ち掛けました。海幸彦は3回断りましたが、結局道具を交換しました。そしてここで事件が起こりました。山幸彦は、海幸彦が大切にしていた釣り針をなくしてしまいました。海幸彦もなれない猟師のため獲物が全く捕れなかったので、慣れないことはするものではないから、道具をもとに戻すことにしようと言ったのですが、ここで、山幸彦は海幸彦の釣り針を無くしたことを告げました。すると海幸彦はものすごく怒って釣り針を探してくるように言いました。
山幸彦は広い海で針を見つけることは不可能だと途方にくれていると海神が助けてくれました。海神は山幸彦を気に入って、自分の娘トヨタマヒメと結婚させました。
ここで終わっていればハッピーエンドだったのですが、海神は、めちゃくちゃ山幸彦びいきになったため、海幸彦に呪いをかけました。という話です(かなり内容に脚色ありですが)。
山幸彦も海幸彦も古事記に登場する神様です。そして日本では神様が落ちてしますと妖怪になるというのが昔からいわれています。河童ももともと水の神様だったとか。
で、この海幸彦が呪いによって「幸せ」の文字が無くなり海彦となり妖怪の海彦坊主となり、これがカタカナ表記のときにアマビコとなりこの誤字表記がアマビエとなったという説があるそうです。
そこで、アマビエの話ですが、弘化3年(1846年)肥後国に現われて「当年より6か年の間は諸国で豊作がつづく。しかし同時に疫病が流行するから、私の姿を書き写した絵を人々に早々に見せよ」と予言めいたことを告げ海に消えたそうです。
ここで、すごく疑問に思うことは疫病を退散させるなんて一言も言ってないんですよね。
ここからは私の憶測ですが、神様は人々の信仰を集めるとそのお力が強くなるそうです。
アマビエも人々に認知されることによって、海神にかけられた呪いを解く力を集めようとしているのではないかなと勝手に想像しています。
信じるか信じないかはあなた次第です。すみません。これが言いたいために長いお話をダラダラと書いてしまいました。
コロナ禍まだまだ予断を許さない状況ですが、皆さん頑張っていきましょう。
税理士 上村昌毅