みらいわブログ 2024年2月号

大仰に北九州市政を論じるわけではないが、今、住んでいる我が市が少し明るい方向に変わろうとしている。新市長武内氏になり一年が過ぎようとしている。何か期待感がある。少し前まで北九州市が財政破綻寸前までいっていたと信じられるだろうか。前市長を批判するわけではないが北九州市が末吉市長時代に比べやはり低迷していたのは否めない。今武内市長は大きく舵を切り内海から外海に出航しようとしている。 先日『未来トークin北九州』に行き市長からのプレゼンテーションと深堀りパネルトークを聞いてきた。その一端を紹介してみたい。 目指す都市像『つながりと情熱と技術で「一歩先の価値観」を実現するグローバル挑戦都市・北九州市』「一歩先の価値観」とは少子高齢化・人口減少をはじめとする様々な社会課題の克服に挑戦していく過程においては、私たちが未来に向けて歩みを進めるための拠り所となる一歩先の価値観が重要となる。①能力開花②利他の精神③持続可能 3つの重点戦略と成長と幸福の好循環。目指す都市像の実現に向け、稼げるまちの実現に最優先に取り組み、経済を成長させ、三つの重点戦略による成長と幸福の好循環を創り出していく。

1.「稼げるまち」の実現

①稼げる基盤をつくる 陸・海・空のネットワークの構築

②稼げる人を育む・スタートアップの創出・成長、若者のチャレンジへの支援、に関わらないキャリア形成の支援

③稼げる産業をつくる・バックアップ首都構想の推進、成長の芽となる未来産業振興、北九州グリーンインパクトの推進

2.「彩のあるまち」の実現

①彩りある空間をつくる・都市の魅力を高めるまちなみづくり、選ばれる住まい環境づくり、人や企業を呼び込む都市の魅力の発信

②彩のある時をつくる・文化芸術やスポーツの振興、エンターテイメントによる賑わいづくり、観光資源の磨き上げや発信の推進

3.「安らぐまち」の実現

①生活基盤の安心を支える・災害などに強いまちづくりの推進、犯罪の無いまちづくりの推進、社会環境やニーズに即した都市基盤・施設の維持

②暮らしの安心を支える・多様性を認め合う文化のまちづくり、誰もが安心して暮らせる環境づくり、地域におけるコミュニティ活動などの活性化

③子供・子育ての安心を支える・安心して生み育てることのできる環境の整備、こどもの健やかな成長への支援等々である。

「市政変革への思い」なぜ変革が必要か?「北九州市が生き残るために必要だから」これまでの人口減少、企業の撤退、建物の老朽化、扶助費の増大、こうした縮小の流れを続けて行けば都市は生き残ることが出来ない。この流れを変え、反転攻勢。「稼げる街」への転換。北九州市をもっと人と企業が集まる街に。他の自治体との差別化、競争に勝つ。そうして生まれた果実を医療や福祉や文化や教育に回し、人々に彩りと安心を。「稼げる街」を起点として、「彩のある街」「安らぎの街」につないでいく。そして生活の楽しさや安心が新たな経済活動に繋がっていくこと。これらの循環づくりを目指す。同じ資源でも使い方や活かし方によってもっと多くの人や企業に魅力を伝えることが出来る、人や企業やお金が集まる街づくりに繋げる。市政改革は「削る改革ではなく、創る改革である」と。市政改革はこの街を子や孫たちに堂々と引き継いでいくためにある。と高らかに謳っています。大いに期待したい。

(一社)みらいわ 相談役 久保謙二

 

みらいわブログ 2022年12月号

『SDGs未来都市』北九州市

北九州市が全国に先駆けて早くからSDGsに取り組み、既に2018年には『SDGs未来都市』に選定され、特に先導的な取り組みの“SDGsモデル事業自治体”にも指定されていることをご存じでしょうか?

SDGsの基本理念に沿って、経済、社会、環境のそれぞれの分野で持続可能な開発を実現するため、新しい価値創出へ向け、企業、団体、行政が協力しその機運もかなり高まりつつあります。

今や企業も経営理念や基本姿勢の中にSDGsの考えを抜きにした事業計画の策定はあり得ないところまで来ているのです。

振り返り、果たして自らの行動は?SDGs課題解決へ協力を惜しまず、積極的な行動を取っているか?となると反省しきりであります。

街をきれいにする清掃活動。食品ロス対策。使用可能なもののリサイクル。健康的で規則正しい生活をすること。ごみの抑制。花いっぱい植栽運動。とにかく、大きなことではなく目の前の小さな出来ることから始め、行動する。所属するまちづくり協議会や民生児童委員活動を通じても、SDGsの普及、啓蒙を叫んではいるが、もう一つ反応が鈍い。

地球規模で起こっている異常気象、貧困、飢餓、などは決して対岸の火事ではなく、日本でも今、現実に目の前で起こっていることであり、待った無しに取り組まなければならない課題なのです。

今の豊かさが永遠に続くような妄想や思い上がった考えはすぐに改め、子孫に禍根を残すような行動は今すぐにやめなければなりません。

小さな一事が、環境破壊や地球温暖化を防ぐことに繋がることを強く自覚し、具体的な行動に移す。そしてそれらの活動の輪を広げていく。

『みらいわ』でもSDGsへの取り組みを意識し、今後の活動にどう結び付けていくか常に知恵を絞り、工夫していく事が必要だと思っています。

相談役 久保 謙二