3月号ブログ担当の税理士の松木です。今回は今までと少し違う体験をしたので、そのお話を少ししたいと思います。先日、顧問先がM&Aで株式を売却したいということで、M&Aの仲介業者の方々とお会いする機会がありました。中小企業の存続をかけてM&Aは今後もっと身近なものにならざるを得ないと思いますが、M&Aの仲介業者もそれに伴って大手だけでなく中小企業を対象とする新規参入者が増加しているようです。
今回お会いした仲介業者は4社だったのですが、やはり手馴れているところとまだ仲介業者としては始めて間もないところとの差をひしひしと感じました。手馴れているところとの打ち合わせは、こちらの提示した資料から、その企業の持つ特徴、資産価値のとらえ方、問題のなりそうな課題の抽出の仕方、また、相手方との交渉の在り方や、売却に対する戦略、大まかな売却額の算定など、ほんの少しのミーティングから情報を読み取る速さと適格さはすごいものだと感じました。手馴れた大手だけがいいとは思いませんが、今まで積み重ねた経験からくる情報量はやはり違うなと感じてしまいました。
もしM&Aを考えられているのであれば、自分が天塩にかけて作ってきた会社を売るのですから、仲介業者もお互いに信頼関係を築きながらじっくり選定していくのがいいのではないかと思った次第です。確かに大手もいいかもしれませんが、親身になってくれる新規の仲介業者も大事にすべきだと思います。どちらにしても最後はどれほど信頼し、信頼してもらえるかのような気がしました。
今の状況をみるとそう遠くない時期にM&A、特に中小企業では株式売却と事業譲渡は身近なものになるのかもしれませんね。気になることがありましたら是非ご相談ください。
松木公認会計士税理士事務所
公認会計士・税理士 松木 摩耶子