投資への関心が広がっています。
皆様こんにちは。
2024年3月4日、ついに日経平均株価が4万円の大台を超え株式市場が大いに賑わいました。
しかし、足元の個人消費ではなかなか進まない賃上げと物価高に悩まされる声も多く聞きます。
そんな背景のなか私のもとにも生命保険のみならず投資に関する相談が増えていますが、皆様は“投資”についてどうお考えでしょうか。
今回は「この投資商品が良い!」とかではなく、もっと基本的な金融経済を知るうえで大切な『経済指標』についてご案内したいと思います。
※なるべく簡易な表現をしていますので、詳しくは各自でお調べいただくことを推奨します。
🖋経済指標とは?
各国の経済活動を表す統計データのこと。各国の公的機関が定期的に集計し公表しているデータです。これら指標の発表が金融市場にも様々な影響を与えています。
景気や物価、需給動向、雇用、金融、海外など、それぞれに指標があります。
🖋代表的な指標の種類
〇経済成長率(一定期間内に国内の経済活動全体が生み出した付加価値の総額でGDPの増加率)
GDPは内閣府が四半期毎に集計する国民所得統計で最も注目される数値となる。
GDPには“名目”と“実質”があり、単に経済成長率という場合は実質経済成長率を指す。
〇景気動向指数(生産・雇用など様々な経済活動の中から重要かつ景気に敏感な30系列がある)
景気に対して先行して動く先行指数(11種)、一致して動く一致指数(10種)、遅れて動く遅行指数(9種)があり、代表的な指数としては下記の様なものがあります。
・先行系列…「新規求人数」「新設住宅着工床面積」「投資環境指数」など
・一致系列…「有効求人倍率」「耐久消費財出荷指数」など
・遅行系列…「消費者物価指数」「常用雇用指数」「完全失業率」など
→これらの指数は各省庁・日本銀行などが集積・公表しています。
遅行系列の“消費者物価指数”や“完全失業率”など、ニュースでもよく耳にされるのではないでしょうか。
〇日銀短観(全国企業 短期経済観測調査)〔日本銀行が四半期毎に公表〕
資本金2千万円以上の企業1万社を対象に業績に関するアンケートを行った結果、最も注目されるのは「業況判断DI」。これは、調査対象企業の経営者が、“業績が「良い」と回答した企業の割合 から「悪い」と判断した企業を引いた割合” となります。
🖋それを見て何がわかる?
世の中の景気を判断するのに役立てられています。
これらの指標に加えて、各国の金融政策や政治的な動きなども絡み合い、金融市場(株式、為替、債券等)に影響を与えるものも少なくありません。
米国経済ではその規模も大きく世界経済に大きな影響を及ぼしていますが、国内の指数だけでは判断できるものではない、ということも大事なことです。
🖋投資に役立てるには?
金融市場は上記の指標をはじめ他にも様々な要因が絡み合い常に変化していきます。
例えばご自身が保有されている個別銘柄の株が上記の指標から廻りまわってどのような影響を受けるのか、景況感の認識が市場と合っているかどうかを確認する際に役に立つのではないでしょうか。
「この商品を買ったらいくら儲かった、損した」も気になると思いますが、経済がどのような流れで動いているのか大局的に判断していくためにも、各指標を定期的にチェックしてみてはいかがでしょうか。
投資は短期間で考えるのではなく“長期的”にリスクを“分散”しながら行うものです。
インデックス投資の父と言われたジョン・ボーグル氏は『時間は友達、衝動は敵』という言葉を残しています。
投資に興味を持たれるのは良い事だと思いますが、目先の損得だけではなく経済の動きを学びながら資産形成が出来たら良いですね。くれぐれも自己責任で、です!
プルデンシャル生命保険㈱
北九州支社 ライフプランナー
牛島 洋介