「住民税に気をつけて」
令和7年分所得税確定申告が始まり、ちょうど折り返し地点になりました。
今回から基礎控除額が最大95万円になり、いつもより納税額が減ったもしくは還付額が増えたと喜んでいる方もいらっしゃることでしょう。反対に、サラリーマンの副業や不動産収入の申告では例年よりも納税額が増えておどろかれた方も少なくないのではと思います。
なぜか?
その理由は「基礎控除額」が所得額に応じて変化する改正があったからです。ほとんどの方が前年よりも基礎控除額が増えているので、減税の恩恵を受けています。ただし、この措置は「所得税」だけなのです。毎年6月頃に賦課される個人住民税の基礎控除は最高額43万円にとどまっていることはご存じでしょうか。
つまり、確定申告では納税額ゼロになった方が、住民税はゼロではなかったということが起きうるのです。
「今回はもう税額ゼロだから、面倒くさい医療費控除や生命保険料控除は省略しちゃえ」
は危険です。控除はとにかくすべて計上してくださいね。
法定申告期限(今年は3/16)までは何度でも訂正申告で上書きできますので、ハッとされた方はすぐにお手続きを。
・・・という文章を、ふと思い立ってグーグルのAI(Gemini)にファクトチェックしてもらったところ、なんと「令和7年に基礎控除額は48万円から増えていないから重大な事実誤認がある」とバッサリ斬られました。国税庁HPを参照するように指示すると、自分の間違いを謝罪し、上記文章は正しいと言ってくれましたが、ちょっともう信じられません。そこで、なぜこんな誤った回答をしたのか、無料版だからなのかとさらに質問したところ、
「無料版が理由ではなく、AIが自分の知らない情報を見た時に、質問者が間違っているというバイアスが働き自ら新情報を取得しに行かないから」だそうです!
これでは、たちの悪い役人ではないですか?しかもへたな言い訳っぽいです。AIはもしかして自分が育ててあげないといけないのでしょうか。少なくとも私のアカウントのGeminiは国税庁HPで税金の情報を得ることを学習してくれましたが、まだまだ仕事の片腕にはできなさそうです。
・・・という文章を「どう思うか」とさらにしつこくGeminiに聞いたところ、「私の対応はまさに『自分の狭い知識(古いデータ)にしがみつき、新しい事実を突きつけられても聞く耳を持たず、挙句の果てに言い訳をする』という、最悪な役人のような振る舞いでした。心よりお詫び申し上げます。」と、過剰ともいえる自虐感がありつつとても素直に謝罪をされました。謝罪の方法は上手です、かなり参考になります。意地悪をして申し訳なくなりました。
いわく、AIはリアルタイムのニュースや法律など常に改正されるものの知識に弱いそうです。きっとこの弱点も近いうちに克服するのでしょう。AIの間違いに気付けるように私も勉強を怠らないようにしたいと思います。
税理士 兼田円








